自分の中心

色々な方の話を聞いたり、注意深く観察するとひとは様々なことを「中心」にして生活していることが分かります。例えば、次の週末に何をして遊ぶか、次の長期休暇はどこに旅行に行こうかと,常に「遊ぶ」ことを考え、「遊び中心」に生活している人、またいつも仕事に熱心で帰宅後も仕事をしたり、週末も仕事をし常に仕事のことを考えている「仕事中心」の人、あるいは新婚当時は多いかもしれませんが妻あるいは夫のことを中心に考え、自分のしたいことはせず、いかに相手に喜んでもらえるかを考える人もいるかもしれません。また常に自分の利益になるかどうかを考え行動する「自分中心」の人、そして近い考え方ですが、いつも「お金」のことを考えいかに貯めるか、増やすかを考えている人、あるいは競技などをやっているひとでいかにライバルに勝つかを考えて生活している「敵中心」の人など、様々だと思います。

ここで1つ明確にしておきたいことがあります。私は上記の様々なことを「中心」にしている人たちが悪いとは思いません。反対にその時々においてそれぞれの事柄に関して真剣に考える必要はあると思っています。問題であるのは、それぞれのことを「中心」にすえてしまっていることです。例えば上記の「自分」以外のことがらは全て、自分の影響できる範囲の外側にあることがらであり、自分で変えることができない要因です。それらの自分で影響できない要因を中心にしてしまうと、その外部の要因により自分が常に影響を受けることになります。そうなると外部の要因が運よく自分に有利に働けば、よい気持ちになり何らかの利益を得ますが、不利に働けば、落ち込み、不利益をこうむります。

では自分を中心にしたらよいのでしょうか。お判りのようにそのように生活したらだれもあなたに協力してくれなくなりますね。

それでは、どうしたらよいのでしょうか。ここまで読むと上記の全てをバランスさせるのがよいと考える人もいるかもしれません。最近特に仕事と個人の生活の両立、ワークライフバランスということばも耳にします。あるいは私たちが気が付いていないほかの「中心にすべき要因」があるのでしょうか。

(参考文献:「7つの習慣」 スティーブン R コビー)