優先順位を決める

ビジョンが決まり価値観も明確になったら、すぐ行動に移したくなりますが、効率的にしかも効果的に達成するためには、行動する前にすべきことがあります。

それはまず、しっかりと現状を把握することです。現在の自分がどのような状態、段階にあるか、「ビジョンとのギャップ」はどれくらいあるかを理解します。その上で、そのギャップを埋めるために、どのような能力を高める必要があるかを明確にします。ビジョン達成のためにはこの「必要な能力をいかに効率的に高めて行くかが鍵となります。

ここで考えるべきことは「時間管理」です。時間は限られていますので、効率的にビジョンに近づくためには、すべきことの優先順位を考え、その順番どおりに実行することが重要です。ではどのようにすべきことの優先順位をつけたらよいでしょうか。その際に使えるのが以下の表になります。まず、現在、自分が日々どのように時間を使っているかを分析します。その上で以下の重要・重要でないと緊急・緊急でないで分け、4つの象限のそれぞれに自分が何をしているかを書き出します。まず、第一にすべきことは第一領域に入る項目です。緊急であり、需要である活動です。その次にすべき活動が第二領域の「重要であるが緊急でない」事項です。ビジョン達成に必要な能力は通常この領域に入ります。この第二領域の項目にいかに時間を割り振るか。別な言い方をするとまず、いかに第四領域の活動を排除し、第三領域の活動を減らすことができるかがポイントになります。

ビジョンを達成するためには、「何をすべきかと何をしないべきか」の両方を考え、決断し実行する必要があります。

(「7つの習慣」を参考に作者が作成)