普段の生活あるいは仕事での人間関係の課題に直面したり、理想とする人と比べて「何かが足りない。」と思ったことはありませんか。
では、何を学んだらよいでしょうか。どうしたら人としての理想に近づけるのでしょうか。
大人になって学ぶべきこと「大人の学問とは」何かを先人が遺された古典では、どのように定義されているか見てみましょう。
「大学」は儒学の経典の中でもっとも重要と呼ばれる「四書五経」の中で最初に学ぶべきもとのされています。今日はこの「大学」の第一章 第一節から引用します。
大人の学問とは、輝かしい徳を身に着け、それを広めることであり、実践を通じて皆が親しみ睦みあうようにすることであり、常に最高善の境地に踏みとどまることである。
踏みとどまるところが分かってこそ落着き、落ち着いた後、平静を保ち、平静を保った後、安らかになることができ、安らかであってこそ、最高全の境地に踏みとどまることも達成できる。
ものごとには、根本と末端があり、また初めと終わりがある。何を先にし、何を後にすべきかがわかるなら、正しい道に近づいたことになる。
出典:大学 第一章一節より