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パーマカルチャーの原則 3 日々の糧を得る

腹が減っては仕事はできぬ。(You can’t work on an empty stomach)
Source: Permacultureprinciples.com
収穫・利益を得る

今まで、どちらかというと長期的な視点での利益の原則を紹介してきましたが、今を生き抜くための収穫、利益がなければ、将来に繋がりません。また、私たちは収穫、利益という「ごほうび」を得ることが動機付けとなり、その仕組みを維持、複製しようとします。

正の循環を作る

この仕組みを確立し広めるためには、利益、収穫、収入が継続的に得られる「正の循環」を作ることが重要です。

化石燃料に依存しない

しかし、現代の私たちは表面的にはきれいな環境を作っているように見えますが、収穫・収益を他人の巨大な資本(おもに化石燃料)に依存、浪費しています。これにより機能不全に陥り、本当に機能的で生産的な循環を作っていません。パーマカルチャーの創始者の1人である、ビル・モリソンの理念である「都会を意味のない装飾物から、食物と有用な植物でいっぱいにしたい。」も、この現代の機能不全な社会への対応を示唆するものです。

グローバル経済に基づく貨幣経済の影響

発展途上国でさえ、注意深く検討されていない大多数の開発プロジェクトによって、真に機能的で生産的な環境から逃避させられています。貨幣経済への全面的な参加によって「収穫・利益を得る。」ことは、グローバル経済の力により支配された制限され、破壊的なプロセスとなっています。機能性と実用性が失われた「にわか成金」の成功モデルは、本当の豊かさの源とは何か認識し本当の成功のための対策に置き換えるべきです。先進国における、賃金、給与文化は生産活動と私たちの命を維持する資源との隔たりを大きくしています。

様々な形での収穫

収穫とは単に食べ物や他の作物の収穫に限りません。多くの先進国では、通勤、通学などにより住居は一日のうち、ほとんどの時間使われていません。自宅をベースとした生活様式、働き方は最も高額は資産を有効活用する1つの戦略となります。

経済合理性から環境合理性へ

ここ数十年の間に「経済合理性」の大規模は機能不全は、真実の核心を含んでいるだけでなく、全てのシステムをなんらかの方法で生産的にデザインし直す必要があることを改めて気づかせてくれます。「環境合理性」により収穫・利益を得るとはどうすることかを再定義する必要があります。

出典:Essence of Permaculture by David Holmgren