不確実性が高まり創造性が必要とされている今必要とされる2つの思考は、システム思考とデザイン思考です。
1.システム思考 (Systems Thinking)
システム思考とは、複雑な状況を理解し、解決する際に役立つ考え方です。現在起きていることを個々の要因に分けて分析するのではなく、起きている変化の全体の構造を理解し、システムを構成する要素の相互関係把握した上で、働きかけを行う考え方です。システムは以下の特徴があります。
・システムの特徴
1)複数の要素で構成されている。
2)特定の機能を持つ或いは特定の目標を持つ
以下の記事で、具体的な事例を使って説明しています。
2.デザイン思考(創造的思考)
私たちは皆、子供の頃は創造力が豊かで、空想の中で遊んだり、身近にあるもので、色々なものを作ったりしていました。しかし、だんだんと大人になるに従って、学校、社会での体験を通じて物事を論理的に考えるようになり、創造力が失われて行く傾向にあります。例えばお子さんが出来て、一緒にレゴブロックで遊ぼうとしても、中々何を作るか考える段階で戸惑ってしまった経験はないでしょうか。
このように成長過程において一般的に創造力が減退する傾向にありますが一方で誰もが以前は創造力を持っていたということが認識できます。まったく持ち合わせていない能力を身に着けるのであれば難しいことですが、持っていた能力を再度「掘り起こす」ということであれば、難易度は下がる気がします。
デザイン思考の「5つのステップ」(共感->定義->アイデア化->試作->テスト)を通じて想像力を再活性化できると、セルフマネジメントにおいては、自分が受けた刺激、直面した現実に対しての反応、対応の仕方を1つではなく、多角的に複数の選択肢を考えることが出来るようになります。そうなることで、一見、自分にとって不都合と思われる出来事でも、創造的に考えることで、「機会(チャンス」と捉えることもできます。また普段の生活でも積極的になり、視野が広まり螺旋状に人生が向上して行きます。